今を感じる
忙しく日常を生きている私たち、今を感じている暇などありません。
しかし、あえて、感じてみる。
そうすると、一つ一つの物、一つ一つの体の部位が、訴えかけてきます。
例えば、食事。
テレビや音楽を消して、一人で食べることに全身全霊を傾けて食べてみる。例え、ごま塩をかけただけのご飯でさえ、1粒1粒のご飯粒が訴えかけてきます。
(画像:永平寺のゴマ塩ごはん)
ゴマ塩のゴマの香りの香ばしさが、嗅覚に広がります。噛めば噛むほど甘くなり、唾液と混ざり溶けていく、その一瞬一瞬の感覚を感じていくのです。
自分の中に「今」が戻ります。
集中できない場合は、目をつぶって、一口ずつ食べてみるのもいいでしょう。
反対に、誰かとしゃべりながら、テレビを見ながら食事をする。ごま塩ご飯など全く物足ず、ソースやたれのかかった味付けの濃いものじゃないと満足できなくなります。「今
の感覚など全く感じられません。感情と思考が忙しく働き続けます。
◇ ◇ ◇
毎日のウオーキングも同じ。
ただノルマとして、歩く。健康のために歩く。
その中で5分だけ、10分だけ、100メートルだけでもいいのです。意識を内側に持ち、自分に集中する。慣れないうちは、目をつぶってみるのがおススメです。
足の指が地面に着地し、徐々に足の裏が地面の上に載っていく様、そしてカかとが着地して、反対の足を出す一連の動きの感覚。その時の他の部位の感覚も感じてみる。
ふくらはぎの筋肉が縮まる。
ひざが伸びる。
股関節に圧がかかる。
左側が突っ張る。
左手が前に出る。
重心が左に来る。
お尻が持ち上がる。
左肩が前に出る。
などなど・・・・・
一つ一つ細かく感じていくのです。
体はこんなにも動き、働き、訴えています。その訴えを感じていくのです。
自分の中に「今」が戻ります。
◇ ◇ ◇
全てにおいてそうなのです。
食器を洗う。
洗濯を干す、たたむ。
掃除をする。
靴を磨く。
窓を拭く。
野菜の皮をむく。
などなど・・・・・。
ひとつ一つを丁寧に、集中しておこなうと、
自分の中に「今」が戻ります。
生活が瞑想になっていきます。
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